垂れ流し日記

その日に起きた出来事の感想をそのまま書く垂れ流し日記

デュムランは今後もグランツールは勝てるのか

ジロ・デ・イタリア100回記念大会はトム・デュムラン(サンウェブ)の優勝で幕を閉じた。

誰もがデュムランを応援していたような気がする。

それは「気が優しくて力持ち」というイメージがあるデュムランに対し、無表情でアタックを繰り返すクライムマシーン・キンタナ(モビスター)や、「遅れても待たないよ」とか性格の悪さを全面に出すニーバリ(バーレーンメリダ)がタッグを組んでてデュムランをいじめるという構図に見えていたからかもしれない。(実際はそんな事はないのでしょうが。)

更にいえば、他チームに比べて劣るアシスト陣が死力を尽くして奮闘していた(ように見えた)のも判官びいきの日本人からすると好ましく見えただろう。

私もデュムランを応援していたので、3週間に渡る寝不足との闘いは、無事ハッピーエンドで終了しました。

 

とはいえ、このデュムランの無双状態は今後も続くのかといえば、”NO”だと思う。

冷静に考えれば、今回のコースレイアウトはあまりにもTTスペシャリストに向いていた。ITT2回とそこまで急勾配の山岳が多くなかった。近年に比べても数字的には難易度は高かったのかもしれないが、”結果的に”TTスペシャリストに対しては我慢出来るレイアウトだったのかもしれない。新人賞のボブ・ユンゲルスもTTスペシャリスト寄りだし。

だとすると、一番の被害者はキンタナを始めとするクライマー達かもしれない。合計70kmにも及ぶTT2発でひっくり返されたクライマー勢の心中はどのようなものだろうか。山岳コースはライバルたちの動き次第で差がつきにくい場合があるが、ITTは”自分だけ”良ければ好タイムがでるわけなので、本当の意味でデュムランの得意分野で邪魔をする選手はいなかった。

そういう見方をすると、ローハン・デニスとゲラント・トーマスは非常に惜しいチャンスを逃したことになる。一方ファビオ・アルは出ていても苦しかったのではないか。

 

本題、デュムランは今後グランツールは勝てるのか?

という問に対しては、「長めのTTが2回あれば良い勝負をする」が答えだろう。

ツール・ド・フランス2017はITTは2回あるが、距離は合計35kmと短い。

ブエルタ・ア・エスパーニャは長めのITT1回に厳しい山岳コースが多い。

来年のグランツールのコースはまだ発表されていないが、「長めのITT2回」というのは当分ないかもしれない。

ロードレースの選手寿命はそこまで長くない。この2~3年のうちにグランツールで同じようなレイアウトが組まれるように祈っていることだろう。

 

とりあえず次の目標は世界選手権(TT)だと思うが、来年以降は「より登れる」ように肉体改造をするのか、別の路線に進むのか。それは本人のみぞ知るところ。

一方、他のライバル勢も黙ってはいないだろう。

TTスキルの重要性がはっきりした今、TTスキルを伸ばしてくるに違いない。TTスキルはなだらかな長い山岳のスキルと一致するのだから練習しない手はない。

 

サンウェブは、デュムランに対し2021年までの契約延長の準備しているという。

そのために有力アシストのケルデルマンとも契約延長するようだ。

2015年ブエルタで目覚めたデュムランのTTスペシャリストとしてのキャリアハイは今回のジロ・デ・イタリアで終わった。次は総合勢としての第2章を開けるだろう。

 

そんなスーパー・デュムランを楽しみに待つことにする。