垂れ流し日記

その日に起きた出来事の感想をそのまま書く垂れ流し日記

ツール・ド・フランス 最も印象に残った選手は誰か

ツールが終了して、はや一週間。

あの熱気や興奮も徐々に収まってきた今日このごろ。

今の関心事はブエルタやそれに向けての前哨戦レースまたは、選手の移籍情報になっていますが、一応自分の中の”まとめ”を残しておこうと思います。来年のツール前に読み返すためにも。

 

とはいえ、ツール全体のまとめをするの膨大になるので、各部門に分けてそれぞれの最も印象に残った選手・シーンを挙げてみます。

 

1.「逃げ」 部門

ロードレースのわかりにくい部分の一つに、”逃げ”があります。

どうして”逃げ”を容認するのか?なぜ”逃げ切り”を容認するのか?

ロードレース初心者にはわかりにくいかと思います。私も大分理解はできるようになりましたが、容認する/しないの判断基準た思惑まではわからないです。

 

基本的に、”逃げ”が容認されるのは、「逃げた選手が弱いから」です。「いつでも捕まえられるので逃げさせても構わない」ということですね。

逃げを形成すると集団は落ち着きます。そうやって集団を落ち着かせる方が有益なので、弱い選手の逃げを容認します。

なので、"1,000km逃げた!"というのは、”逃しても大丈夫”と認識されていたということなので、そこまで評価できるのかどうかは意見がわかれるところでしょう。(体力的にはもちろん大変でしょうが)

”逃げ切り”が容認されるケースもあります。

これはステージレースでのみ発生し、総合タイムで遅れた選手が逃げ切ったとしても、「総合順位に関係ない」かつ「追撃する体力を温存して休みたい」といった思惑がある場合にとる作戦です。

なので、こんなステージの時の逃げ切りにそこまで興奮はしません。あくまで、ペロトンから容認されているだけなので。

逆に、興奮する逃げは、”ペロトンは捕まえに行ったにもかかわらず、逃げ切った場合”です。

そういう意味で、今年のツールでそれに該当するのは、ステージ11のボドナール(ボーラ・ハンスグローエ)でしょう。

ハイライト動画

youtu.be

レースレポート

www.jsports.co.jp

ペロトンはスプリント勝負に持ち込みたいチームが全力で牽引していました。そんな中、ボドナールはゴール前300mまで逃げて、あわや逃げ切りか?とまで思わせたステージでした。

平坦ステージのエースであるサガンを失ったからこそできた戦法でもありましたが、「サガンの分まで」とのその戦法をとった背景やらを考えると感情移入しやすいシーンでした。後ろの総合争いでも落車や横風分断などもあり、印象深いステージでした。

 

2.「アシスト」部門

アシストは、ロードレースのわかりにくい部分その2です。

ロードレースの勝者は常に一人ですが、アシストの活躍が勝敗を決めることも多々あります。それが「ロードレースはチーム戦」と言われる理由でもあります。

このアシストにも色々あります。

道中の補給などの雑用をこなしたり、安全なポジションをキープするための守備要員、アタック時の攻撃要員と様々な形のアシストが存在します。

一人で全部をこなすのは基本的に無理ですが、今大会にはその無理を通した男がいました。

その名はミハウ・クフィアトコースキー(SKY)

補給から守備要員、攻撃要員まで全てをこなし、献身的にフループの総合優勝を支えた男です。

 

・補給時

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通常時

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何キロのボトルを入れているのでしょう?

仮にもクフィアトコースキーはアルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)を着た男です。それが、フルームのためにここまでするのがツール・ド・フランスなんですね。

 

別のステージでは攻撃要員としての顔を見せます。

チームのために牽いて牽いて牽きまくった結果、体力が限界となり、脚をついてしまうクフィアトコースキーです。プロでもこんな事があるということですね。とてつもない仕事量をしたことが容易に想像できます。

www.youtube.com

このステージだけではなく、他のステージでも同様の働きを見せていましたので、文句なくアシスト・オブ・ザ・ツール2017でしょう。

 

次点は、「山岳賞狙いの同僚ワレン・バルギル(サンウェブ)をサポートするために、スプリンターであるマイケル・マシューズ(サンウェブ)が1級山岳のポイントを獲りに行った」シーンです。

 

因みに、2012年はアルカンシェルを着ているカヴェンディッシュにも同じように補給要員をさせています。SKYは勝利の為に本当に徹底していますね。

http://cdn.velonews.com/wp-content/uploads/2012/07/cav-bottles.jpg

 

アシスト部門のワーストはパンタノ(トレック)でしょうか。

ツール前は「コンタドールのために最強のアシスト陣が揃った」と思っており、その筆頭がパンタノでしたが、どこにもいませんでした。期待が大きかった分失望も大きいです。

 

3.「スプリント」 部門

5勝を挙げたマルセル・キッテル(クイック・ステップ・フロアーズ)ですね。

ゴール前スプリントでは圧倒的な強さを見せつけていました。誰が見てもわかりやすく印象に残る選手でしょう。

次点はエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ディメンション・データ)です。

 

ワーストの方は、ブアニ・クリストフ・グライペル・・・

 

4.「クライマー」 部門

ワレン・バルギル(サンウェブ)でしょう。

山岳コースで「遅れた!」と思っていたら、いつの間にか戻ってきて、更にはアタックを仕掛け、そのまま上位ゴールというシーンが幾つかありました。一番登れていた印象があるという意味ではバルギルでした。

ミケル・ランダ(SKY)も登れていましたが、ほとんどSKYのアシスト陣に守られていた中でのあの脚なので、単独で登れていたバルギルの方が上に感じます。

 

ワーストの方は、マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)でしょうか。

ティボ・ピノー (FDJ)はジロの疲れがあったという言い訳がありますからね。

 

5.「総合」 部門

終わってみれば、クリス・フルーム(SKY)が”危なげなく”優勝。

この”危なげなく”というのがポイントで、「強さを見せつけないのに、危険なシーンがなかった」というのが逆に強さを感じます。

逆に、21ステージの間、全く印象に残っていないのに、総合2位にいるリゴベルト・ウランキャノンデール)も別の意味で凄いです。

 

リッチー・ポートは、今年”も”不完全燃焼で終わりました。去年はメカトラで遅れて、今年は落車。過去のジロも体調不良や落車で満足な結果は出していません。

毎回グランツールで優勝候補として期待されますが、ここまで結果がでないのは、「持っていない」のでしょうね。

 

こうして列挙すると、やはり印象に残った選手はなんらかの結果・賞(リーダージャージ)を取っていますね。

無難な結果でしょうが、個人的なツールのまとめとして残しておきます。